次に、
地方拠点都市についてでありますが、国では多
極分散化の促進と、地方の
活性化を目的とした「
地方拠点都市地域の整備および
産業業務施設の再配備の促進に関する法律」の基本的な方針を10月13日に示されました。
これを受けまして、本県におきましては、11月11日、県内の
候補地として、
丹南地域を選定し、国に申請されたところであります。
今後の
日程では、近々、第一次
指定地域が
決定されると聞いておりますが、21世紀に通用する
都市基盤の整備のためにも、
丹南地域が指定されますよう、努力してまいりたいと存じます。
先の
議会で、
平成5年1月から、
市役所では週休2日制の実施に伴い、毎週土曜日を閉庁とすることをご決議いただいたところでありますが、市民の
サービス向上を図るため、
嚮陽会館内へ「
市民サービスコーナー」を設置し、土曜日、日曜日の休日にも
印鑑証明書、
住民票の写などの交付を行ってまいりたいと存じます。
また、本年も
降雪期を迎えました。市では、
例年どおり、12月1日から
市役所内に
雪害対策本部を設置をいたしました。
ここ数年は
降雪量は少ない年が続いておりますが、本年の予報によりますと、
降雪量は平年並みと伺っておりますが、1、2月には一時的に大雪になるおそれもあるとのことであります。
冬期間の
道路交通の確保と、
市民生活の安定のため、
関係機関と緊密な連携をとり、万全を期したいと存じます。
それでは、今回ご提案いたしました
議案10件および
報告1件につきまして、ご説明申し上げます。
初めに、
議案第74号から
議案第78号まで、
補正予算の概要について、ご説明申し上げます。
今回の
補正は、
人事院勧告に準じ、
職員給与の改定を行うための経費が中心であり、
補正額は、
一般会計で2億300万円、
特別会計で1億9,668万円、
企業会計で1,400万円、合計4億1,368万円の追加と相なった次第であります。
以下、
給与費以外の歳出の主なものについて申し上げます。
まず、
一般会計、
総務費につきましては、
財産管理費に803万円を計上、
消防費の1,517万円と併せまして、
庁舎改築の
実施設計に着手することといたしました。
また、
教育費では、
文化センター費に2,200万を計上、
吹奏楽器の整備を図ってまいる所存であります。
次に、
国民健康保険事業につきましては、退職被
保険者等、
療養給付費の増加に伴う
所要額の追加、
老人保健関係では、前年度の
老人保健交付金の
精算金1,207万円などを、それぞれ措置をいたしました。
下水道事業では、
東工汚水中継所の
補修改良費に6,275万円を計上いたしましたほか、8号線
バイパス関連の
下水道環境整備などに3,093万円を追加、これに伴い、
上水道事業費でも1,400万円を計上いたしました。
次に、これら
補正の財源といたしましては、市税の
調定増に伴い、1億2,300万円を見込みましたほか、
地方交付税4,800万円、その他
歳出額に見合う額をそれぞれ計上いたした次第であります。
次に、
議案第79号から
議案第83号までの
条例の一部
改正等、並びに
報告1件につきまして、ご説明申し上げます。
議案第79号は、
人事院勧告に基づく
一般職員の
給与改定に伴い、これとの均衡を図るため、
教育長の
給与について、所要の
改正をしようとするものであります。
次の、
議案第80号は、
人事院勧告に基づく
一般職の
国家公務員の
給与改定に伴い、これに準じ、
鯖江市
一般職の
職員の
給与に関する
条例について、所要の
改正をしようとするものであります。
また、
議案第81号は、
人事院勧告に基づく
扶養手当の
対象要件の一部改定に伴い、
企業職員についても、これに準じ、所要の
改正をしようとするものであります。
次に、
議案第82号は、市道の整備を図るため、新たな路線の認定および廃止について、
議会の議決を求めるものであります。
次の
議案第83号は、
鯖江東小学校屋内運動場改築工事(
本体工事)の
請負契約の締結についてであります。
去る12月1日
指名入札を行いました結果、お手元の資料のとおり落札いたしましたので、
工事請負契約を締結しようとするものであります。
また、
報告第11号は、
交通事故に係る
損害賠償額の
決定および和解をいたすために
専決処分を行いましたので、ご
報告申し上げるものであります。
以上、
補正予算の概要、
条例の一部
改正、その他の
議案等につきまして、ご説明申し上げましたが、なお細部につきましては、資料をごらん願い、ご質問に応じ、私または
関係部長からお答え申し上げたいと存じます。
何とぞ慎重にご審議くださいまして、妥当なご決議を賜りますようにお願いを申し上げます。
○副
議長(
田中敏幸君) なお、この際、
理事者から
議案の
細部説明をいたしたい旨の申し出がありますので、
全員協議会を開きたいと思います。
休憩をいたします。
休憩 午前10時41分
再開 午後 3時09分
○副
議長(
田中敏幸君) 再開いたします。
…………………………………………………………………………………………………………………………………
△
日程第15.
市会案第10号
道路特定財源の
充実強化に関する
意見書について
○副
議長(
田中敏幸君)
日程第15、
市会案第10号
道路特定財源の
充実強化に関する
意見書についてを議題といたします。
提出者より
提案理由の説明を求めます。
16番、佐々木 治君。
〇16番(佐々木 治君)登壇
◎16番(
佐々木治君)
市会案第10号、
道路特定財源の
充実強化に関する
意見書でございますが、これは、先の
議会の、第11次道路整備5箇年計画の76兆円の規模の
意見書をいただいたわけでございますが、これらに要する財源不足が3兆4,000億ということでございまして、今後の高齢化社会に向けての、いわゆる社会資本の充実、あるいは、430兆円という公共投資をしていかなければならない対外的な公約等、いろいろありまして、こういった財源措置をどこに求めるかということで、揮発油税、軽油引取税等の暫定税率を上げよというような提案、
意見書のことでございまして、その
提案理由の説明を朗読をもって説明に代えさせていただきたいと思います。
道路特定財源の
充実強化に関する
意見書
道路整備の促進は、地域の
活性化と豊かな生活を実現するための緊急の課題であり、今後、高規格幹線道路から市町村道に至る道路網の整備を強力に推進し、
道路交通の安全、環境と調和したゆとりある生活の実現、一極集中の是正による活力ある地域社会の形成を図る必要がある。
よって、政府におかれては、道路整備の重要性を深く認識され、
平成5年度を初年度とする第11次道路整備5箇年計画の総投資規模76兆円を満額確保し、計画の確実な実行を図るため、揮発油税、軽油引取税の暫定税率を引き上げ、
道路特定財源を充実、強化するよう、強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により、
意見書を提出する。
平成4年12月9日
鯖江市
議会
なお、この提出先につきましては、内閣総理大臣、大蔵大臣、経済企画庁長官、建設大臣、自治大臣あてでございます。
以上でございますので、皆様方のご賛同をよろしくお願いをいたします。
以上。
○副
議長(
田中敏幸君) ただいまの説明に対し、質疑はありませんか。
18番、山口君。
◆18番(
山口導治君) 聴取不能。
○副
議長(
田中敏幸君) 16番、佐々木君。
◎16番(
佐々木治君) 山口議員さん、私どもの建設委員であります。また、昨日、こういう
意見書を出すということで協
議会をしました。今あなたから、本
会議でこのように質問が出たことに、いささか私は不本意な立場、なぜ昨日そういった質問を十分審議進めていただけなかったかなと、その点、残念に思うわけでございます。
私も聞いている範囲でございますけれども、いわゆる揮発油税は、現行の45円60銭から5円のアップ、また、軽油引取税は、現行24円30銭というようなことですけれども、10円、これもあくまで私は今のところは暫定ではないかというふうに考えておるわけでございます。
また、諸般の情勢等もあるんですけれども、これは、私どもの景気等のいろいろな状況を十分把握した上で、これも
事業遂行の中で、やむを得ん措置であるというふうに、意見のある程度一致を見たわけで、こういった
意見書の提出をさせていただいたわけでございます。
以上です。
○副
議長(
田中敏幸君) ほかに。
10番、島川君。
◆10番(
島川一男君) 私もまだ、
議会のこういう
議会運営の進め方、まだ十分取得しておりませんので、その点からひとつお伺いをしたいと思うんです。
要するに、従来、今日までにこの種の提案がされる場合に、それぞれ一応本
会議を開きまして、その場で
委員会委託というような形の中で、それによって
委員会というような形の中で審議をされて、こういう
市会案というものが再度正式に提出されてきているというのしか、私は覚えがないわけでございますけれども、その辺の今回のように、なるほど全協の場ではそういうような議論、説明はございましたけれども、今回のような、この種のというのが、方法としてあるのかないのか、まずその点をひとつ教えていただきたいと思います。
○副
議長(
田中敏幸君)
委員会の省略の問題は、また後ほどこの場で決するということになると思います。それで決すれば、本
会議だけでやれるというふうに判断しております。そういう方法もあると思います。
ほかに。
13番、田中君。
◆13番(
田中実君) 先ほども、全協に、また議運におきましても、私が申し上げていることは、
意見書提出そのものには反対はしておらないわけでございますけれども、ここに書かれている趣旨の中で、本当にもっとこのようなこと以外に、ここに書かれている一極集中の是正による活力とか、このようなことを書き上げながら、また、国が、大蔵省が考えている、そういうとこにまで介入しなくちゃならないのかどうか、そういうような文面でもって、ここに提出された、この前4段と、あとの文面を含めて、どのように
委員長がお考えになって書かれたのか、お尋ねをいたします。
○副
議長(
田中敏幸君) 16番、佐々木君。
◎16番(
佐々木治君) これは、76兆円という5箇年計画の、これは
意見書を出しているわけですね。やはりそれは、我々これにかける責任があるわけです。これに対して財源不足をどこで補うか、やはりそれが今諸般の暫定率を上げさせていただきたいということでございます。
それで一つ理解をしていただきたいと思います。
それでなければ、この計画を遂行するためには、3兆4,000億の財政不足を生じるということで、それだけの5円、あるいは10円の税率を上げれば、単年度で6,500億ですか、そういうのをかければ3兆円という、そういった財政、いわゆる予算を組めば、必ず根拠がなければならないわけでありますから、それは表裏一体で、どこかの財源措置をしなければならない、やはりそれだけの責任があるんじゃないかというふうに思いまして、この
意見書を提出させていただいたわけでございます。
また、これは各地方自治体の要請も強く、国、県から緊急に上げていただきたいという強い要請もあってのことであります。
以上です。
○副
議長(
田中敏幸君) 13番、田中君。
◆13番(
田中実君) 今ほど質問いたしましたように、
委員長自体は、財源措置をするためにこれだけのことを書き上げなくちゃならないと、このようにおっしゃっておりますけれども、先ほどから全協の中にも話が出ましたように、こういうような財源措置というものは、国が、また大蔵省が考える問題なんです。だから、私は、この
意見書そのものよりも、西沢、あの立場では
市長じゃなくして、道路何とかで、大竹福井
市長とが出された、市町村の
議長あての文面を見て、その中にこのことが書き上げられること自体は、これはその当事者として仕方がないんだと、こう考えておったわけです。ところが、今日見せていただいている
意見書そのものも、全くその文面が同じなんですよ。西沢、これ
市長と言うていいんかどうかわからないけど、道路の責任者として書かれた、その市町村の
議長に出された文面ですね。だから私は、ここで書いてあるように、初めの4行を読んだときに、あくまでも、やはり一極集中の是正をするために、活力ある地域社会の形成を図ると。「よって」とここで書かれているんですけれども、その「よって」というところのとこから、政府におかれては書かれるなら、そこまで金額的なはじき方までも、この市会でやらなくちゃならないのかと、こういうことを私は不審に思うので、そこを納得いくようにお答えください。
○副
議長(
田中敏幸君) 16番、佐々木君。
◎16番(
佐々木治君) これは、一極集中の是正による活力、これは、あるこの財源措置をするために、ひとつのあれですね。まだいろいろあるんですね。例えばこの地元であれば、バイパス道路、あるいは高規格中部自動車高速道路とか、そういったいろんなものがあるわけです。また、対外的な公共投資といった約束もあるし、また、一般財源をあてにしてでも、御存じのように、景気の後退も今していますし、やはり、こういった一番手っとり早いというと、ちょっと適当な言葉ではないかも知れませんけれども、やはり道路財源は、こういったところで措置をした方がいいんじゃないかというふうに、私は理解しているんです。
以上です。
○副
議長(
田中敏幸君) 13番、田中君。
◆13番(
田中実君) このやりとりね、3問までしたら終わってしまうんです、残念ながら。だから、私自体は、これは、先ほども申し上げたように、道路の責任者として出されている、市町村
議長に出された文面と全く同じなんですよ。一字一句も違ってないんですよ。そういうような書類を我々に提出しながら、お答えができないようなことでどうするんですか、
委員長。ここに「よって政府におかれては、道路整備の重要性を深く確認をされ」と、これで通る問題じゃないの。そんな地方自治体が金額の、そういう76兆円がかかるから、満額これを確保してくれと、こういうことに対して私は何も申し上げません。してもらわなあかんのだから。それによって、計画の中でこのようなものをということで、先ほど、うちの同僚議員からもありましたように、酒、たばこなんかの税も引き上げというようなことがもう出てきているんです。メジロ押しにそういう引き上げがあらわれているときに、なぜこのような品目を与えながら、これ私、
議会員、一般の人の中にも、石油の業者の人もいます。この人らがどんだけ反対しているかわからんと思います。そういうことを無視した中で、引き上げという言葉自体が私はたまらないわけなんですから。そういうようなこの文面を書かれるのに、ここに書かれた6人の方が知恵を絞られて書かれた文面じゃないんです。あくまでも道路責任者の西沢さんと大竹さんの書かれた一字一句間違いのないものを出しているわけなんですから、それでは私は納得できないということを申し上げていますので、その点について、いま一度お答えください。
○副
議長(
田中敏幸君) 16番、佐々木君。
◎16番(
佐々木治君) 文の構成とかというのは、田中議員さんのように、私ちょっと才能がないので、やはりこういった形でさせていただいたわけでございまして、またご批判があれば、それなりに研究したいと思いますけれども、これでひとつ提案させていただいた次第でございます。
○副
議長(
田中敏幸君) ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(
田中敏幸君) ほかにないようですので、質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
ただいま議題となっております
市会案第10号については、
会議規則第37条第2項の規定により、常任
委員会の付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
(「異議あり」と呼ぶ者あり)
○副
議長(
田中敏幸君) ご異議がありますので、起立によって採決をいたします。
委員会の付託を省略することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立多数)
○副
議長(
田中敏幸君) 起立多数であります。
よって、
市会案第10号は、常任
委員会の付託を省略することに決しました。
討論はありませんか。
8番、菅原君。
〇8番(
菅原義信君)登壇
◆8番(
菅原義信君) それでは、ただいま提案されました
道路特定財源の
充実強化に関する
意見書の採決に当たりまして、基本的にはこの提出の文面の問題、あるいは、ただいまの
委員会の審査を省くということでありますけれども、そうした姿勢の問題について、一言反対の立場から意見を表明させていただきたいと思います。
今も質疑の中で幾つか意見が出されておりましたとおり、この
意見書の中には大衆課税となる揮発油税、あるいは軽油引取税の税率を上げるということが文面として盛り込まれております。しかも、新聞報道等で見ますと、ガソリン税のうちの地方道路税、これが引き下げられるということであります。この分については、国から地方へ道路財源として渡される地方譲与税の部分でありまして、地方の財源にとっても、大変苦しくなるということが予想されるわけであります。そういうものを是認するような、今回の
意見書提出については反対であります。反対の意見に対して、よろしくご賛同をお願い申し上げます。
○副
議長(
田中敏幸君) ほかに。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○副
議長(
田中敏幸君) ほかにないようですので、討論を終結いたします。
市会案第10号を採決いたします。
本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起立多数)
○副
議長(
田中敏幸君) 起立多数であります。